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No.0025
安全第一
何百室もある大型ホテルが、客室を販売するためには、
団体旅行客をはじめ、さまざまなルートを使って販売します。
ところが、団体旅行客は、部屋同士で行ったり来たりして騒ぐかもしれませんし、
一人でお泊りのお客様は、静かに過ごしたいかもしれません。
苦情が出ないような部屋割りの見極めは、
ギリギリまで延ばされて、真夜中にその日の部屋割りを行います。
どのお客様も、少なくとも心の中では
泊まる部屋に対しては希望なり要望があるはずです。
たとえば、部屋番号や、階数、方角、
隣が、空き部屋じゃないと嫌だとか、変な客は嫌だとか……、
変な客が嫌なのは、ホテルとしても同じことですが、
「変」の基準をどこにするかが難しいのです。
それとは別に、「お客様のご要望にできるだけお応えする」が
ホテルの基本姿勢です。
この「できるだけ」という部分がミソで、あくまでも「できるだけ」です。
ホテルは宿泊客の安全を第一に確保しなければなりません。
ですから「できるだけ」です。
「これぐらい応えてくれてもいいじゃないか」と思われるでしょうが、
何が起こるかホントに人間ってわかりにくい生き物です。
「あいつの顔が気に食わん」だけで殴り合いにでもなってしまうと、
当人同士だけでなく、周囲のお客様の安全も確保が難しくなります。 |