京都市 法林寺とエルジノ

令和元年(2019年)年10月8日(火)

法林寺

仁和寺
正式名称は、朝陽山 栴檀王院 無上法林寺(ちょうようざん せんだんのういん むじょうほうりんじ)。鎌倉時代後期、望西楼了恵(ぼうせいろうりょうえ)上人が悟真寺(ごしんじ)を創建する。応仁の乱で消失した後、袋中上人(たいちゅう)が現在の法林寺を創建する。
悟真寺時代に、了恵上人が、亀山天皇から「朝陽山」を賜る。
袋中上人は、福島県磐城(いわき)出身、中国に渡る途中、琉球(沖縄)に行ったが、中国には行けず、3年間琉球に留まった。現在の沖縄の伝統芸能エイサーは、袋中上人が伝えた念仏踊りにあるとされる。袋中上人は琉球を出た後、京都に入り、法林寺を創建する。
袋中上人は、琉球時代 1603年(慶長8年)に、主夜神を感得した。1611年(慶長16年)に法林寺を建立した。

法林寺の本堂、本尊の阿弥陀三尊像の左手側、外陣から向かって右側に主夜神が祀られる。開帳は12月に一度だけである。女性的な仏姿で座像である。華厳経には、婆珊婆演底主夜神(ばさんばえんていしゅやじん)と書かれている。

主夜神のお使いは、猫であるので、招福猫も一緒に祀られる。主夜神厨子の前には、日本最古の招福猫と伝わる黒猫招き猫がある。高さ10センチ弱、耳が一部欠けて、目がグリッと大きい。法林寺には全国からの招福猫の像が寄贈されてたものが飾られている。

本尊の右手側、外陣から向かって左側には、龍神が祀られる。こちらは毎年6月の一日だけの開帳。女性的な仏姿で、立像である。

また、観音堂が来年2020年完成予定で建設中のため、本堂には十一面観音菩薩立像も祀られる。右手に錫杖、左手にツボと、開いた蓮と蕾の蓮を入れる珍しい像。奈良、長谷寺の同像と同じ作者。

本堂には、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩、弁財天、大黒天、阿弥陀如来、毘沙門天、観音菩薩像、上人像、と制作年代不明の多くの仏像が祀られる。制作年代が判明している仏像は平安時代のものがあり、金箔がまだ残っている。本尊の背後には、釈迦如来座姿が描かれて、左右に光背を頂いた人物、向かって左は象、向かって右は獅子を従える。

また、境内楼門は、四天王が2対づつ、背中合わせで配される。境内は狭く、建物は傷みがあるものの、その規模は大きく、かつては壮大な寺だったことを示している。寺務所は庫裏の建物である。

僧侶は住職一人で、法務で不在することも多い。寺務所に人がいるときのみ、本堂拝観ができる。拝観料300円(2019年10月8日時点価格)。詳しい説明は、パンフレットを読みながら、もっと詳しい説明は、寺務所で販売している書籍に書かれている、2,200円(2019年10月8日時点価格)。

エルジノ

ビストロエルジノ
地下鉄、京都市役所前駅からすぐ、ビルの外側階段を2階に上がったところが入り口。色鮮やかな野菜主体の料理で、野菜のみ料理も対応してくれた(料金同じ)。
前菜は、ごまペースト、スープはビーツで泡は牛乳。サラダには葉物、ナス、冬瓜、きゅうり、トマト、ドレッシングは貝の出汁。魚料理のうち野菜のみではれんこんすりおろしのローストフライに卵がのっていた。肉料理はチキン、特選では近江牛、紫玉ねぎ、万願寺唐辛子、いんげん豆、ブロッコーリー、赤唐、ナス、小芋、オクラ、コリンキー(黄色のかぼちゃ)、はやとうり、など。デザートはいちじくのシロップ煮。シェフは滋賀県出身。京都の野菜やシェフの出身地の野菜が中心に使われる。食後の飲み物は、エスプレッソか紅茶。3時で閉店。