平成28年度工場担当者研修,9月8日(木),大阪府堺市
研修情報
- 日付 [Date] : ,Thursday
- 時間 [Time] : -12:00 (90')
- 場所 [Place] : 法務省矯正研修所大阪支所,http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse16-02.html, 大阪府堺市堺区田出井町7-10
- 主催 [Organizer] : 矯正研修所大阪支所
- 区分 [Category] : 法務省矯正局,職員研修,
- 題名 [Titile] : 平成28年度工場担当者研修
- 題目 [Theme] : 就労支援に資する作業教育について
- 主題 [Subject] : 聞かせる話より、聴きたい話をする
- 対象 [Object] : 管内刑事施設の若年工場担当者
概略 [Abstract] :
「読めば難しい、やれば簡単」"The easiest way to understand is to try doing."
刑務所の職員の工場担当者は、服役中の受刑者で作業を行う人と、多くの時間を関わる。受刑者が社会での生活スタイルや、考え方などの方向性を決めていくのに、多くの影響を与える立場でもある。より多くの受刑者が理解でき、納得が出来る関わり方が出来るための、コミュニケーションの方法を実践的に学ぶ。
1 研修を受けるコツ
出来たことに注意を向ける
- 書くこと、知識を増やすことよりも、実践することに注意を向ける
- やったことは理解する
- 理解したことは、あとで必ず言葉(知識)に自分自身ですることが出来る
- 出来なかったことより、出来たことに注意を向ける
講師を活用する
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」、聞く恥ずかしさ、より知らないほうが恥ずかしい
2 コミュニケーションの原理
コミュニケーションについて
コミュニケーションは相互作用の反応であり、自分自身のコントロールである。
意図的にコントロールが可能なコミュニケーション活動は、身体動作、筋肉動作、言語パターン。
気持ち、心、感情そのものはコントロール出来ない。感情を直接動かしているのは、脳内の神経組織で、神経組織は不随意組織(見えない、触れない)である。
コミュニケーションは身体活動と言語活動、だから、練習で上手になる
学習の原理と条件
- 学習は、人から人への直接の関わりによって起こる
- 他との比較によって気づく
- 他者からの承認があってインストールされる
出来る人は、気持ちなど意識しない、動作と言葉を意識する
人を動かせる人は、自分を動かせる人である。
(1) 願望の確認
何が出来るようになりたいのか?
肯定形の表現
(2) 話の組み立て方(訓話)
話の内容のポイントは、自分の体験を話すこと。体験から学んだことを、伝えることが相手に伝わる。
- 何をしたかったのか(目標、理想)
- 何が起こっているのか(現状、失敗)
- 何がそれを起こさせるのか(きっかけ、何故に対応するもの)
- だったらどうしたらいいのか(工夫、行動)
- その為に必要なのは何か(リソース)
- それが上手くいくとどうなるのか(上位概念)
楽観的な未来像(推進システム)
描いたイメージが動機になる
(3) 関わり方
コミュニケーションは、内容より、関わり方が8割~9割
視界に入る
- ミラーニューロンを活用する,相手にこちらを見させる
- 話が伝わっているか、理解されているか、は、観察によって分かる。
- 相手が頷けるような話しをする
- どんな話だと、相手はこちらを見るのか、
- 目を合わせると、一瞬トランスに入る、その時に、目を大きくするか、(目が大きいのは可愛い、そう思うシステムになっている、人間は、子供は可愛い、と思うようになっている、その条件は、体と頭の大きさのバランス、頭顔部分と眼の大きさのバランス、声のトーンのバランス、触覚の柔らかさ)
- 演じる、身体と、声で演じる
質問は、相手に考えさせる
- 答えられるような質問にする
- スイカはどうして甘いと思うか? しらんがな
- 何故だと思うか? 何故は意見を聞く質問のため、答えられない、
- 何?で質問する、
(4) 注意の仕方
- 褒める時は人格を、注意をする時は行動を
- 新しく何かをする、何かにチャレンジするには、心がけより方法が必要。
- 「落ち着け」:指示には、具体的な行動の方法が必要
- 「~しなければならない」:制限の助動詞、目的も伝える
3 出来るようになる方法
- 「その道に入らんと思ふ心こそ我身ながらの師匠なりけれ」千利休
- 「いい結果がでるとは限らないが、やらない人には絶対にいい結果はでない。やったら、いい結果が出るチャンスがある」王貞治
- 「間違った決断は、最後まで下されない決断に優る。いま決めなければ、また問題は起こる。そして今のままでは、何も発展しない」ブライアン・トレーシー
- 使えば使うほど増える
- 諦めなければ、成功する
なぜ続かないのか、
*ゴールが分からない、
*出来たという感覚が分からない、
*言葉で定義付けていない、
評価基準が分からないから、続かない、>
だから、自分で評価出来る状態になればいい
*自分でやってみてハードルの低い成功体験を作る、
*理屈を理解する、
*やったことを、言葉で事実を定義つける、
*何が正解かを理解する、