枚方市教育委員会新任校長研修,大阪府枚方市,2016-09-12
研修情報
- 日付 [Date] : ,Monday
- 時間 [Time] : -17:00 (120')
- 場所 [Place] : 枚方市教育文化センター,http://www.city.hirakata.osaka.jp/site/kyoubun2/,枚方市磯島北町37-1
- 主催 [Organizer] : 枚方市教育委員会
- 区分 [Category] : 枚方私立小中学校
- 題名 [Titile] : 平成28年度新任校長研修
- 題目 [Theme] : 組織運営を円滑にするコミュニケーション
- 主題 [Subject] : 異なる考え方を活かすコミュニケーション
- 対象 [Object] : 枚方市立小中学校新任校長
- 関連 [Link 2] : 枚方市教育委員会,http://www.city.hirakata.osaka.jp/site/kyoiku/
概略 [Abstract] :
"The easiest way to understand is to try doing."
学校長は、チームとして問題を解決するためのコーディネーター(調整)の役割を持ち、保護者・地域・学校を一体化するマネジメントの方法を使える技術が必要となる。
校長が職員への関わり方が、教員が子供への関わり方、それが親への影響であり、地域のあり方となる。他校との違いを明確にし、職員の考えをもっと聞き出し、職員にコミュニケーションを指導するために、本講座では、チーム・マネジメント、リーダーシップ、新しいコミュニケーションの方法を実践して学ぶ。
内容
研修の最後のQ&Aの内容の一部
Q:何故、と聞くと困惑する、どうしたらいいのか
A:「何故?」という質問は自分の内側の基準値について考え始める質問です。全ての人に当てはまるわけではありませんが、その質問によって困惑したなら、それが事実です。困惑させることが質問の目的ではなく、質問に答えてもらうことが目的なら、質問での言葉を変えてみることです。簡単な質問に対して答えられないのは、残念なことではありますが、出来ないという事実を認め、基準値の仕事をしてもらうために、関わり方を変えていく必要があります。
Q:若い先生に聞いても、何があったのか、何も答えてくれない
A:答えない理由の一つは、答えることによって、自分が不利になるという心配がある場合です。もしそれがあると分かるなら、相手の不安を取り除いてやることです。もう一つは、質問の内容が理解出来ていないことです。不思議なことに、言葉を”音”としては聞き取れていても、その言葉を理解していなければ、大人でも、”意味のある言葉”としては聞き取ってはいません。こちらの場合は、質問を、同じ意味の言葉に変えて質問すると効果がある可能性があります。
ご感想(お礼状)
内容
1 研修に得をする方法
(1) 実践主義
人を動かせる人は、自分を動かせる人である。
- 「三流は人の話を聞かない、二流は人の話を聞く、一流は人の話を聞いて実行する、超一流は人の話を聞いて工夫する」将士羽生善治氏
- 「百聞不如一見 百見不如一考 百考不如一行」中国漢書
- 「I hear and I forget, I see and I remember, I do and I understand. 」イギリス諺
- 「知識は体験するまでのウワサにしかすぎない」,
- The easiest way to understand is to try doing.
(2) 学習の原理と条件
学習は、モデリングが原理機能、ミラーニューロンが学習を司る。
- 学習は、人から人への直接の関わりによって起こる
- 他との比較によって気づく
- 他者からの承認があってインストールされる
(3) 可能性
140億の脳細胞が、それぞれ25000の脳細胞と繋がることができる。大脳皮質の脳細胞の数、脳の配列の可能性は、10の100万乗、観察可能な宇宙の原子の数は10の80乗。
2万色の色を識別し、私たちの耳は無段階で音の高低、強弱、リズム、テンポ、速度、種類を聞き分けることができ、ほんのわずかな違いを感じることが出来る。ピーマンの袋詰め、5つ、一袋200g 前後5グラム
始めて会った人だということは、瞬時に分かる
- 創造: 新たに造ること、新しいものを造り始めること,creation
- 想像: 実際に経験していない事を、こうではないかと推し量ること,imagination
(4) コミュニケーションについて
コミュニケーションは相互作用の反応であり、自分自身のコントロールである。
意図的にコントロールが可能なコミュニケーション活動は、身体動作、筋肉動作、言語パターン。
気持ち、心、感情そのものはコントロール出来ない。感情を直接動かしているのは、脳内の神経組織で、神経組織は不随意組織(見えない、触れない)である。
(5) 出来たことに注意を向ける
- 書くこと、知識を増やすことよりも、実践することに注意を向ける
- やったことは理解する
- 理解したことは、あとで必ず言葉(知識)に自分自身ですることが出来る
- 出来なかったことより、出来たことに注意を向ける
(6) 講師を活用する
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」
聞く恥ずかしさ、より知らないほうが恥ずかしい
2 異なる考え方を活かすコミュニケーション
項目[Item]
- (1) 良い印象を作る
- (2) 実現したい目標
- (3) 話し方より聞き方
- (4) 特性を活かす
(1) 良い印象を作る
- 話す内容より状態と関わり方
- コミュニケーションは反応
- 五感の感覚で反応する
- 自己紹介
- プレゼンテーション、話し方も聞き方も相手を見る
- ミラーニューロンを活用する
- 「好き」の反対は無関心
(2) 実現したい目標
- 動機付けの原理原則
五感の感覚と、快の感情が動機となる。感覚と感情の情報が、過去(記憶)か未来(創造)であるかに関わらず、身体反応が起こる。例:食べ物 - 肯定的な表現
- 楽観的なイメージ
(3) 話し方より聞き方
考え方の違いを認めるには、違う考え方を聞き出して知る必要がある。 評価をする前に、もっと聞く、言葉は思考の僅かな部分の表現に過ぎない。
- 質問、何故?より何?
- 事実と意見(想い)を区別する
- ゴールから考える、何を実現したいのか、何が起こったのか、何をしたらいいか。 必ずこの順番
(4) 特性を活かす
- 能力を見極める
- リフレーミング
- イメージと言語パターンの変更
- 言葉は記号
- 目的や未来を定義づける
- 期待すると期待に答えようとする
- -ピグマリオン効果(ローゼンタール効果)、教育心理学、感覚と快の感情を伴うもの
- 違いを認めるとは、違うことのメリットを知ること
3 出来るようになる方法
- 「その道に入らんと思ふ心こそ我身ながらの師匠なりけれ」千利休
- 「いい結果がでるとは限らないが、やらない人には絶対にいい結果はでない。やったら、いい結果が出るチャンスがある」王貞治
- 「間違った決断は、最後まで下されない決断に優る。いま決めなければ、また問題は起こる。そして今のままでは、何も発展しない」ブライアン・トレーシー
- 使えば使うほど増える
- 諦めなければ、成功する